田植えしたてから1週間以内くらいでないと、苗が育って月が映らないのよー。
私は一度だけ、地元で電車に乗ってる時に偶然見かけました。
「ああ、これが『田毎の月』というやつなんだな…」
窓の外には田んぼの一枚一枚に月が映って、月あかりが周りを照らしているけど、その中を走る電車の中は、疲れた顔で窓を見向きもしない日常生活の一コマ。
歌枕って想像の産物か過去の遺物かと思っていたけど、日常のほんの少しの偶然の中に垣間見られるものなんだなぁとしみじみ実感した出来事でしたね。
その言葉を知る人にしかわからない、自然と人為のわずかな接点に近づかなければ見つけることができないって、どんな貴重な瞬間であることかと、今でも鮮明に思い出します。
