歴女倶楽部&コッ地会 合同部室2

おかげさまでパート2の運びとなりました。

歴史や文化、語学、地質、天文に事実と妄想を併立させて楽しみましょう。

先週のNHK歴史秘話ヒストリアはおもしろかったです。
蘇我蝦夷と入鹿のお墓についての考察。
二人の陵墓の可能性が高いと思われている菖蒲池古墳の石棺に、未だ調査の手が入っていないと。
もったいない。
中国のお墓と違って、日本の古代の陵墓には誰をいつ埋葬したか等を書いた墓誌(碑)が出土しない無いのが残念なところです。

それでは、ご興味ある人無い人、読みオンリー、書き込み逃げもOKのこのトピをゆるゆると進めて参りましょう。
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おー、知りたいそのメカニズム。

前回の「グレートネイチャー」、トルクメニスタン、カザフスタンなど、主にカスピ海沿岸諸国の特集でした。またまた億年単位のダイナミズムが作り出してきた地形・地質!カスピ海がテチス海、テチス湖の痕跡だったとは〜〜!しかもプレート境界!億年単位の堆積物が作り出す、天然ガスや塩。プレートが動き火山活動が起き、テチス海に流れて堆積したカラフルな縞模様の渓谷。プレートの移動が大陸衝突と地殻の分裂としずみこみを起こし、沈んだ地殻がマントル対流を変化させて巨大噴火を起こし、膨大な量のマグマが冷えて隆起して…スケールが本当にデカイ。めっちゃくちゃロマンやん!と、1人ニヤつく…
リビングを通りかかったら、家人が見ていた『世界ふしぎ発見!』で、
「アフリカの大地溝帯が~、地下のマントルが~」
という単語が耳に飛び込んできました(笑)

毒されて、は言い過ぎですが。
私、影響を受け過ぎている??(笑)
ああっ!「最強の城」見ちゃってた〜〜(T_T)高取城スゲー!
後は一ノ谷だぜ!
おんなじデス。
洗濯しながら流し見のはずが、途中から椅子にドッシリ座って視聴してしまいました。
アファール・トライアングル(ジブチ・エチオピア)。
地殻が薄いためにマグマがドッカンドッカン湧いているのを(運がよければ)間近で見られるそう。
6000年前に水中で堆積したミネラル分が、水が蒸発してチムニーと呼ばれる奇岩に。
面白い風景でしたね。


ぽちくろさん

夕方、ぽちくろさんが教えてくださったテチスをググって、旅行された方のお写真を見てほぉーへぇーとワクワクさせてもらいました。
塩湖や丸出しの不思議な色の重なりの地層、もっこり隆起している不思議な巨石。ウニやイカの化石とか拾えるみたいでした。
ウユニも美しいですが、こちらの塩湖もまた違った風景が楽しめるらしいです。

今日は中央アジアとアフリカの地球の割れ目のダイナミズムを味わえて良かったデス。
「風雲!大歴史実験」一ノ谷。
「鵯越の逆落としはあったのか?」

坂を怖がる馬、貴重な馬。これは平家、西日本の常識でしかなかった!ということでした。坂東武者たちは山が根拠地、荷物も人も馬で運ぶから、馬は日常的な暮らしのパートナーとして、まさしく人馬一体。馬の性質を義経も熟知していたはず…なぜなら奥州は馬の生産地、京都に馬を「輸出」する国だものね。
現代の木曽馬ですら、途中までは頑張っていました。もっと鍛え抜かれ山に慣れた当時の馬なら、坂道を駆け下りるくらい平気だった…かもしれない。

私も「盛った話じゃないの?」と思ってましたが、馬に対する意識と扱いの違いを知って、コレは事実かもしれない!と思いました。
中央アジアは大陸衝突によって消えたテチス海の痕跡と影響、
アフリカ大地溝帯は大陸が引き裂かれている現場。
両方、めっちゃロマンですな。
地震では断層が気になり、土砂崩れでは「真砂土が…」と思い、流木に山の荒れ具合を見たり、地形を見て「これは…」と思ったり…
数十年数百年に一度とはいえ、リスクはリスクなんだなとか、TVごしについ観察してしまい、我ながら病が重いというか、闇が深いというか〜〜m(_ _)m反省はしてます。でも多分治らない…。
「緊急検証・西日本豪雨」…録画したのを見ましたが…うーむ。やっぱ早すぎたんじゃないか?予想の範囲よりまだ検証されてない。現状では仕方ないけれども。

ただ、山に囲まれ、川が何本も合流していて、高い堤防があちこちにある地形であると熟知している専門家でも、自宅となるとバイアスかかってしまうのか…ってことは分かりました。
日本はどこでも「自宅は浸からない」って、幻想なんやな。高台は崩れるし。
「人類誕生」第3集、日本到達。
日本を特別視してる気配が少々あるにはあるけど「到達しにくい地点」であったのは事実かも。それでも、いろんな方面から来ていたはずなんだよね…。

「ブラタモリ」下関。関門海峡はなぜ関門なのか?
あの狭い地形を生んだのは、ホルンフェルスのなせる技…てか山一つ削るのにかかった年月はどんだけだろう?
地形や地質に関してバンバン正解しちゃうタモリに案内人慌てるの図。
毎回ニヤリとしてしまう( ̄∀ ̄)
大愚息「うちは浸からないのか?」
「可能性が0とは言えないけど、かなり低いては言えるはずだよ」
「調べてみたら、うちの周りは小さい丘みたいな地形なんだね。お寺もある」
「昔からの地形として、川や低湿地から一段上がってる場所に寺や神社ができるからね」
「そういえば神社の裏からずっと坂を下っていくなぁ」
「ウチから川に向かっては、かなり坂を下る。上流に向かってはその谷がかなりの高低差だし広くなってるよね?支流との合流部から、川沿いの〇〇とか〇〇とか〇〇も全部水没してしまわまないと、ウチ周辺までは水が来ない。でも爺ちゃんは橋が水没したのを見たことあるっていうから、絶対ないとは言えないよね」
「なるほどね」
バイアスを矯めるには、やはり事実の積み重ねしかないのだなと思う…。
台風12号ジョンダリ嬢、関東方面に上陸の可能性があるとか。まだまだ発達途上だし、気象予報には注意ですねー。
31日はスーパーマーズ。火星が大接近してます。9時ごろ、南東の空に明るく輝くのが火星です。
そうでした、今日でした!お知らせありがとうございます♪昨日気付いて見なきゃと思ってたのに、すでに忘れてました(^^;)
今のところ雲の心配はなさそうですね~!
写真は……撮っても ただの点かな(笑)蚊に気をつけて観賞しよう(☆∀☆)
南東に火星、南に木星、南西あたりに金星…だったかな?
火星は明るかったですねぇ。月もよく見えました。
あの赤い大地で、キュリオシティがキコキコ動いてんのかなぁ。あんなとこまで届くんだなぁ…なんてことを考えてました。
やっぱり星は神秘的で素敵ですね~☆
いつか、一般人でも宇宙周遊の旅が出来る日が来るんでしょうかね~!宇宙から青い地球を見てみたい♥️
ごみ捨てついでに火星を見ました(o・ω・o)
どれかなー??と思わずとも、これです!と主張する星☆
月明かりが明るいから、逆に怖い田舎の田んぼ道。カエルがうるさいです…。
今日は旧暦7月7日。
晴れてるところでは夏の大三角が見えるはず〜〜^ ^
三河ではよく見えましたよ♡
北方「水滸伝」シリーズ三部作に続く「チンギス紀」!やっぱり面白い。
テムジンの話から始まってます。が、当時のモンゴル族から周辺部族の関わりもあるもんだから、初っ端から登場人物が多い多い。

テムジン14歳、従者11歳くらいからのスタートですけどね。10代男子がここまでオトナなわけないやろ!と突っ込みたいセリフも多々あるけど、あこがれとか理想の表れとして、許しておいてやる。
録画してあった「グレートネイチャー」スマトラ島の回。トバ湖が、かつて人類を半減させた破局的大噴火の現場そのものだという、ロマンを飛び越えたスケールの大異変の話なのですが、
「スーパーボルケーノ」という単語を目にしたら…

♪アア〜〜 我が家の暴龍鶏王がァ
お怒りだァ〜〜アア〜〜♪
……スケールダウン感が半端ねぇ(T-T)

♪おお!ママよ 鎮まり給え
富士御神火文黒綺羅紗陣羽織♪
……確かに時々破局的大噴火を起こす可能性も、氷期も引き起こすこともあるけど…家庭内に。

♪アア〜〜 この先一週間は〜
兵糧攻め〜〜?♪
♪アア〜〜 日頃の行いが悔やまれる〜♪

人類史上最悪の影響をもたらしたカルデラ湖の歴史に、強烈な肩透かしを食らわすびじゅチューン。
どちらもNHKだっていう、この落差。
高低差ありすぎて耳キーンどころか無重力になるわ〜〜!
歴女倶楽部&コッ地会 合同部室2
陣羽織〓

ぽちくろさーんわたし、陣羽織のバスタオル買ってしまったー!!背中でアピール〜♪
そして、またガチャガチャ回してまーす!
今度大阪でライブがあるんです。抽選なんですけど、当たりますように毎日ナムナムしてます!当たったら報告しまーす!
トピズレごめんなさいまし。おじゃまいたしましたー!!
あああああっ、腰も砕けた…_(:3 」∠)_

びじゅチューンガチャ…知ってはいるけど見たことねぇ。
どなるどさんを見かけたので、ぶら下がります。

どなるどさんからのびじゅチューンガチャ新作情報でヴィレバンへ行きましたら残念ながら有りませんでした。前はあったのに~
変わりに「自由すぎる女神」の「自由すぎて三つ指つく女神」を連れ帰ってきました。
早速「つぶやきトピ46」でお披露目してしまいました。

ライブ抽選、当たると良いですね。
バスタオルを羽織って参戦する?
当たるように枕カバーに?
ライブ参加されたら是非お披露目を待ってます♪
これも少し前に録画した「チンギス・ハンの墓を探せ」。北方チンギス紀読み出したところだし、そういえばお墓は聞いたことないな。
どうやら欧米制作の番組を構成しなおしたものらしく…「モンゴルと関係の深い中国に…」超常識やん。
「チンギス・ハンは西安の歴代皇帝陵を見ただろうか」見たでしょそれは。たとえ都は燕京、大都(北京)だから見ていなくても、話には詳しく聞いてるはず。

モンゴル自治区の北にある「聖地」の山にあるのではないかと推定されているけど「聖地」だから国から調査許可がおりないらしいです。
「東京ロストワールド」第2集まで。
南硫黄島と孀婦岩。どっちも絶海の孤島。だから特異な自然環境で進化した生物が存在するという…
成り立ちからして興味深くてしょーがないぞ〜〜。いろんな専門の研究者たちがめっちゃ興奮して夢中になってるのが面白すぎるぞ〜〜。
しかもそれが「東京都」( ̄∀ ̄)マジすかだわ!
「仁徳天皇陵」発掘調査が実施されるとか…急になんでだろう?色んな陵墓、未調査だらけだから、史実がうやむやなのにね。
仁徳天皇ゆーたら「倭の五王」の一人と考えられてるよね…まだこの頃は確か息長氏最盛期…。

最近「英雄たちの選択」は過去の放送作品ばかり。でなければ幕末モノ…私はあの時代は好きになれないし苦手なんだけどな…ロマンよりも、今も隠然と続く薩長閥の生臭さの方を濃く感じるから。

過去作品だけど「壬申の乱」は面白かった。国際情勢にからんでの国内の不安定。誰か標的を立てることで、自分がとって代わろうという綿密な計画。飛鳥時代が立体的に見えてきますね〜〜。
仁徳陵周辺と古市古墳群はタッグを組んで世界遺産への登録を狙っているんでしたっけ、それと関係あるのかしら。
先日の「グレートネイチャー」、久々の気象編「トルネードバレー」面白かったです〜。アメリカ中部の竜巻多発地帯。

冷たい風と湿った温風がぶつかる、という目に見えない空気の流れが、みるみる雲になり、野球ボール大のヒョウを降らせ、渦を巻いて家を簡単にバラバラにするほどの現象を呼ぶという不思議…。
楽しかった〜〜。
「ヒストリア」北条早雲。この間「英雄たちの選択」でやったところやんか。
でもまぁ人物について少しは掘り下げてるのかなぁ。
今日の「英雄たちの選択」は吉備真備。
いや〜絶妙なとこ攻めてくるわ〜、磯田先生の意向だろうけど、マイナーっちやマイナーだし、謎も多いし。負けた方だからねー。面白そう〜〜( ̄∀ ̄)
吉備真備。藤原仲麻呂に左遷されまくったところは習ったけど、返り咲いてからは右大臣になったのにあんまり目立たないような…というか他が目立ちすぎてるんだなぁ。
藤原広嗣の乱、橘諸兄の乱に仲麻呂の乱に道鏡事件だの、聖武から孝謙、淳仁、称徳、光仁の間はもう事件続き。よく政権が持ったなと思うくらいだけど、吉備真備たちが踏ん張っていたんでしょうねぇ。

で、名前の通り、水害のあった真備町付近が先祖からの根拠地だったと紹介されてましたね。かつては大王家に妃を出す一大勢力だった時代があると。
吉備周辺は大陸との結びつきも強い場所で(桃太郎の話の鬼の城。砦があったし確か鉄にも関わりがあったはず…)街道を押さえた勢力だからだそう。

土地は違うけど空海にも似た背景がありそうな。交通や海路の要衝の地に生まれ、おそらく渡来系の人々との交流が多く深い土地柄。超知識人が出る下地になるってことなんだろうな。
今夜NHK総合21:00「運命のX」で忠臣蔵やりま~す。
「家康、江戸を建てる」前後編は結局観ずじまい。歴女なのに観てへんのかい!と突っ込まれそうだけど( ̄∀ ̄)
コンセプト?の「ドリーマー家康」が、気に食わなかったというか〜〜、家康のために奔走するっていうのが、なんだかなぁ〜〜。実際のところは、いそがしくてチラ見しかできないから、後で本を読もうという腹づもりでした( ̄∀ ̄)
ご覧になった方のコメントをお待ちしてます。

で「大江戸」は大体観たのですが、以前やってたシリーズ総集編みたいで、見覚えがある部分がかなりありました。でも江戸の天下普請(つまりは“江戸を建てる”事業のかなりの部分)で、大名たちがどれだけ多大な経費と労力を費やし疲弊したかという解説があり、ドリーマー家康と子孫にとことんこき使われた事実が浮き彫りになってたなと。

確かに家康は地元三河の出身だけど、好きかどうかは別よ。嫌いではないし、思い入れはあるけど、三河をそこまで栄えさせたわけじゃないもん。
はい、は~い!
見ました~「家康、江戸を建てる」。

2話構成で、前編は江戸の上水道を造る大久保藤五郎の話、後編は江戸の通貨となる小判を製造する後藤庄三郎光次の話。

どちらも家康のその確かな人を見る目で選ばれた者が、愚直に愚直に家康の命じられた事業に邁進し成就させる話でした。

選ばれしご両人が愚直に邁進する途中で、人に裏切られたり蔑まれたりと挫折を味わう中、ふと気づくのです。
自分は家康の命じられた事のみに視点を合わせ猪突猛進してきたが、
家康の目は自身の亡きあとも、江戸の町に多大な人とモノ、カネが流れこみ発展していくビジョンを見据えて江戸の町造りを、ひいては日ノ本の国造りをしている事に。
その家康の未来を見据えたビジョンに感銘を受け、ご両人が難局を乗り越えるというドラマでした。

1時間ちょっとの枠に、ほどよく緩急があり飽きさせない出来上がり。
一方、史実に忠実でもなさそうです。ロマンチックにするためにそこまでフィクションぶっ混む?
特に後編の後藤庄三郎さん。
ドラマでは後藤家当主の息女に対する恋心を利用され騙され裏切られ悲恋だった訳ですが、
史実ではその息女と婚姻し子息も生まれている。
それに後藤庄三郎の跡をとったのはその子息ではなく、
家康から妾として下賜された(一説では妊婦の状態だったらしい)大橋の局が産んだ子息(広世)の方。下賜時に妊婦だったなら、広世は家康か秀忠のご落胤という事になるから、当時としては家督をとるのは仕方ないのかな。

時代劇をみると史実との比較したくなる悲しい性でした、ち~ん。
NHK忠臣蔵の話を見ました。
今回の切り口は、武士の面目と世論。

殿中松の廊下で浅野内匠頭が吉良上野介を切りつける際、武士の作法にのっとり、ちゃんと名乗っているのに対して、

吉良上野介はそれを聞いてなお一切の抵抗をせず刀に手をかける事もなく、浅野氏に一方的に切りつけられた。

また吉良側はこの一件を浅野氏のご乱心として早々に事態を収拾したい意向が見てとれたが、

それを知ってか知らずか、浅野内匠頭は乱心ではなく明らかな殺意を持ち切りつけたと供述したため、吉良上野介は事が大きくなったと困惑したらしいです。

ご存知のとおり、浅野内匠頭の自刃後、大石たちが吉良邸に討ち入りに行く訳ですが、
その解釈が、世間に臣としての忠のあり方を問う形で討ち入りの名分を立て、浅野家断絶とは対照的にお咎めなしだった吉良家の沙汰を幕政に再考させたというもの。

結果、忠を貫いた形になった大石たちに世論の情が集まり幕府としてもその勢いを無視できなくなり、

松の廊下で一切の抵抗をしなかった吉良上野介を武士としては情けなくあるまじき振舞いと謗られ、
吉良家もまた所領召上げのうえ断絶という喧嘩両成敗の形になり、
大石たちは武士としてこの上なく名誉の切腹を勝ち取ったのだというお話でした。

事の次第に至った理由を幕府から聴取された際、大石はこれはただただ、殿が討とうとし果たせなかった事を、臣として殿の代わりに果たしたまでと答えたそうな。

武士にとっての切腹のありがたさを現代人のわたしにはうまく感じられないのだけれど、

うまく世論に訴えかける術を大石は持っていたのと、吉良邸討ち入りにあたり、それはそれは綿密に緻密な計画を立て失敗する事なく実行しえた統率力には驚くばかりでした。
もっといえば、世論の盛り上がり方の勢いによっては切腹せずにどこかにお預けの身になるか、浅野家の再興にまで繋げられるかもくらいの思いはあったのかな。
でも終点を名誉の切腹に置いていたのなら邪推でごめんなさいです。
忠臣蔵ではもう徹底的に敵役で、意地悪で欲深なジジイに描かれてるけど、領地である吉良町では「赤馬に乗って領内を見回り堤防を整備した名君」なんですよねぇ…。

まあ確かに鎌倉室町からの名家として、格式だけは高い家なんで、幕府としちゃちょっと扱いにくさはあったかもです。吉良家からしたら、松平だの徳川だのは、どっちも田舎からのし上がった成り上がりなのは間違いないから。
桂昌院に位を与える功績があったにしても、どこかに「名家の吉良家だから朝廷に影響力があるのだ」みたいな雰囲気を感じていたかも?それでなくとも綱吉は傍系に近いし、学問だけはしてたみたいだから、余計に正統に対するコンプレックスがあったのかも?だから元は身分の低い桂昌院に高位を与えて権威付けしたかったし、でもそれを吉良に見透かされてる気がして、この際潰してしまいたかったかも?というのは単なる個人的な妄想です( ̄∀ ̄)
吉良のお殿様はよきご領主様だったとわたしも聞いた事あります。
吉良家お家断絶の理由のひとつに、赤穂浪士の討ち入りされた際の吉良側の重なる不手際(吉良邸に詰めていた武士の人数が赤穂浪士より随分と多かった事、上野介の養子がいたのにも関わらず父を守れずに生き残ってしまった事など)を質されたようですね。

浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつけた理由は諸説語られますが、そのどれもわたしにはピンと来ないのデス。
命とお家を賭してまで、饗応接待の当日、決して刀を抜いてはならぬあの場所で吉良上野介を斬り付けなければならなかった理由が有ったのか無かったのか。肝心の浅野内匠頭の供述調書に当たるものを、幕府は書面に残していないのですって。
幕府側には残したくない何かがあったのか、とにもかくにも早くこのセンセーショナルな事件を治めたかったのか。
最終的に吉良家が一方的に割りを食った形になってしまいました。
あちらは歌舞伎や浄瑠璃や芝居となって今も英雄扱いですもの。
一説によると、浅野内匠頭は偏頭痛もちだったとかね…癇性な性格だった説がありますね。
俺はバカにされてるのか?って思い込んだ末の逆ギレ説もあるけど、その方が納得できなくもない。なんにせよ短慮に過ぎますもん。藩主としても幕臣としても自覚が足りなさ過ぎるのは事実ですね。
浅野家も徳川幕府においては一応名門だから、名家意識バリバリのボンボンが、超名門ジジイに鼻っ柱を折られての逆ギレ?だと、ありそうな気がしなくもないですね…もちろん、妄想ですよ。
刃傷松の廊下から遡る事21年前、浅野内匠頭の母方の叔父に当たる人も亡き上様の法要の当日に、芝増上寺にて刃傷沙汰に及んで切腹お家断絶になっていて、内匠頭の癇癪持ちはこの血筋だったからという説もあるのですね。

浅野家も吉良家も領地内に塩田を持っていて、その塩の利権を巡って浅野と吉良との間に紛争があり、漁夫の利的に幕府がそれを狙っていたという説とか。
どの立場に立っても動機がありすぎるわぁ~。

全く関係ないんだけど討ち入りが1701年というのを見て、
隣国では王の愛妾であり王世子の生母であったチャンヒビンこと禧嬪張氏が王命により賜死したのと日付が1ヶ月くらいしか違わず、
どちらも国中を騒がせた事件であった事は間違いないわなぁと思っちゃいました。
あちこち見てきたら、塩についてはちょっと違うみたいです。吉良の領地内だけど、塩田開発されていた地域は大河内氏管理の飛び地だったんだそうです。
また、赤穂周辺には技術的に進んだ塩田が他にもたくさんあって、技術は事実上公開に等しい状態だったらしい。だから吉良と赤穂の塩がらみ説は消える。

内匠頭の叔父さん、内藤氏の話は確かに内容がよく似ていますねー。むやみにプライドが高くて、ちょっとした事で逆上するタイプ。芝居の脚色にも使われたと思うけど。

また内匠頭は若いせいもあってか、藩主の手腕としては今一つのよう。だから家臣としても何が何でもお仕えしたい立派な人物とまでは言えない。なのに討ち入りまでしたっていうのは、敵とかいうより、やはり吉良家や幕府に対する異議申し立てなんだろうなぁと。
幕府に直接反旗を翻したいわけじゃないけど「喧嘩両成敗が基本じゃないのかよ」と言いたい。ちゃんとしてくれないんなら自分で勝手にやるからなと見せつけたわけで…直訴した者は、訴えは聞いてくれるけど首謀者は死罪。…ってところでおりあったのかな。

昨日の「大江戸」で、浅間山噴火→天明の大飢饉→流人、無宿者増加→貧富の格差拡大→うちこわし、という流れを紹介した後、
同じ頃、天候不順による不作→格差の拡大→市民蜂起→フランス革命
とやってました。どうも地球規模での火山の活動期やプチ氷期に近い天候不順があり、世界的に同時期に革命とか動乱のきっかけになったようです。
千葉の行徳に家康が作らせた塩田から庶民向けに塩を供給させていた一方で、徳川家には吉良から饗庭塩と呼ばれた塩が献上されていたという記述がありました。吉良の直轄の領地に塩田は無いが、その地方の歴史ある質のよい特産品として献上していたのかもしれませんね。

塩の製法に関しては、浅野家が吉良家から学んだというものと吉良家が浅野家に教えを乞うたという正反対のもまであって錯綜しています。でも吉良家領地に塩田が無いならどちらも成り立たないなぁ。

塩の流通面はどうでしょう。
当時は焼き塩を歯磨き粉としており、将軍も朝の身繕いには焼き塩を使っていました。折しも綱吉の代に赤穂の焼き塩が将軍家に献上された事で、それまで江戸で将軍を筆頭にセレブご用達として名を馳せていた饗庭塩の独断場に赤穂塩が割って入るようになり、それに吉良家が危機感を募らせつつあったところに、吉良上野介と浅野内匠頭がお役目を通して邂逅した……という内容の説。
えぇ~ん、これじゃやっぱり吉良が悪くなっちゃう。

ちゃんと詮議しないうちに、綱吉の鶴の一声でその日のうちに浅野内匠頭に切腹をさせちゃって、綱吉も気が短かすぎますね。
浅野内匠頭は幼少のうちに家督を継いだのもあって、今でいうヒューマンスキルが低い気位が何かと邪魔をするタイプの領主だったのかな。だったらもっと江戸家老が若き殿をフォローできなかったのかしらねぇ。
歴史にタラレバ、もしもは無いっていうけれど、ちょっとしたボタンの掛け違いが高じた結果だったなら、吉良も浅野も払った犠牲が大き過ぎました。
そこを悼む気持ちと、当時の体制にひと波紋起こし結果論的に忠義を貫いた義士に胸のすく思いを重ねた庶民の熱狂みたいなものが、今も忠臣蔵を語らせるのかなぁ。

そうなの、日本史を学ぶ時はその時の気象や世界情勢も含めて知ると、ちゃんと繋がってんだなってスッ頭に入ってきますよね。
でもちょっとドキっとするわ。地球規模でも火山の活動期、プチ氷河、天候不順、貧富の拡大……。
今と似てやしないですか!?